lovepoke’s blog

パオくんしか勝たん

【S12 R2001 毒展開の未来を拓く− 守り神のパオジアン】

こんにちは、せないずみです!SVシングルS12で2度目のレート2000を達成することができましたので構築記事を書きました(※とても長いのでお昼休みのときにでも読んでいただければと思います😂)

今期は前期67位のキーさんの構築を参考にさせていただき、ほぼそのままの形の構築で潜っていました!ですので動かし方や基本軸の個体調整等はキーさんの構築記事を読んでいただければと思います!↓にリンクを貼ります(キーさん、掲載許可ありがとうございました✨)https://cleffysinzya.hatenablog.com/entry/2023/11/01/182534

そのため、今回の記事では環境で毒展開がどう刺さってたかについての考察をメインに書きたいと思います!笑 最後に相当な下振れが訪れる中でも楽しくランクマに取り組めるようになった自身の考え方の変遷についてまとめたコラムもあります笑!それではどうぞ✨

【最終順位】

TN Izumi 376位 最高/最終2001

(メインロム TN キョウカ 403位 最高200X 最終1994、メインは別構築の対面パを使っていました!こちらはまた別の機会にでも紹介したいと思います!)

 

【使用構築】

レンタルあります〜!半月くらいは公開してると思います(*´꒳`*)

 

【環境考察と構築経緯】

S12の特徴は、シーズンを通して環境が激変しなかったことであり、その中でも個々のパワーが高い6匹を集めた新BIG6を代表とする対面スタンパが猛威をふるっていたことである。また、中でも厄介だったのがハバタクカミの型の多様性であり、中盤から増えた甘えるカミと、S10以降開拓され引き続き脅威となっている電磁波カミへの両対応は困難を極めた。そこで、前提として新BIG6を代表とする対面構築に強く、さらに、その中でも圧倒的なスペックを誇るハバタクカミを安定して倒すことを念頭に置き、①新BIG6はカイリュー以外地に足がついていること、②電磁波or甘える採用のカミは毒を入れてからの電気テラスの耐久ポケの羽休めの毒殺で対処できることに気づき、毒菱+電気テラスの抜きエースに着目して構築を組み始めた

毒菱枠として性能が突出しているキラフロルまでは確定していたものの、中盤まで電気テラスのエースに迷走しており、環境でトドロクツキの刺さりが良かったため、食べ残しHAトドロクツキ、ブエナのHBトドロクツキなどいろいろ試してみたが、物理耐久面にやや不安が残って安定せずにイマイチであった。そこでエースはやはりマルスケによる圧倒的な耐久力を持つカイリューの方が良いのか、、、と、電気テラスのカイリューで絞り込んで構築記事を読み漁っていたところ、それを極めて高い完成度で実現していたキーさんの毒菱展開構築にたどり着いた(記事のリンクは冒頭にあります!)。キーさんの構築の基本軸はキラフロル+ハバタクカミ+カイリューであり、毒菱を巻いて毒が入らない相手にはカミで麻痺を入れて、電テラバワンウェポンカイリューで毒殺と竜舞によって全抜きするというコンセプトである

記事を読んでS12の環境に通るに違いないと確信して育成を始め、並びを含めて大変参考にさせていただいた。原案の構築の完成度の高さから並びが変わったのはドータクン→アーマーガアのみである。電テラバワンウェポンのカイリューを通す以上、ランドロス、ガチグマ、ヘイラッシャにとにかく来て欲しくないのでそれらに対して選出抑制力の高いパオジアンと水ロトムを原案通り補完枠として採用した。最後に、相手の選出次第では毒菱+鉄壁によって一瞬で詰みの状況を作ることが可能なアーマーガアを採用して構築が完成した

 

【♡ポケモン個別紹介♡(というよりは環境にどう刺さってたかについて!)】

フロル、カミ、カイリューの基本軸3匹は原案そのままの努力値配分です!

 

キラフロル@襷、草テラス

特性:どくげしょう  性格:おくびょう

技構成:キラースピン、大地の力、毒菱、おきみやげ

実数値 159-x-110-182-101-152

努力値 CS252、H4

構築の要。ビジュ天才ポケモン。構築上毒菱を踏まないランドロスがきたら負けるので対ランドに対して刺さるキラースピンの使用感がとても良かった。ちなみにランドロスに毒入れた試合は全て勝っていた。他方ランドロスに毒を入れられなかった試合は全て負けていたので、命懸けで毒を入れるようにする。後半激増したサーフゴーに対して安定した打点を叩き出せる大地の力もかなり偉い技であった。初手サフゴ対面はスカーフの場合2回上からゴルラ打たれると毒を撒かずに負けてしまうので必ず毒菱から入るようにした。特殊ポケモンが来ても能動的に撒きにいける毒菱の採用はかなり強かった。相手の積みポケモンに対する置き土産の使用感も抜群であった。物理技を受けたら毒をばら撒けるという圧倒的なスペックを誇る上に画面登場時の鳴き声まで可愛いので全人類育成推奨である

ハバタクカミ@ブエナ、霊テラス

特性:こだいかっせい  性格:おくびょう

技構成:ムンフォ、シャドボ、電磁波おきみやげ

実数値 131-x-105-156-157-205    

努力値 4-x-236-4-12-252


電磁波ポケモン。電磁波という技はそれが通る限り、相手のSを半減させる上に確率を絡めて後続の起点にし、さらには25%の麻痺を含めて対面の有利不利を逆転する性能を有する。初手は大体キラフロルから入るが、格上の相手には未知の対策が怖いためカミから入った。電磁波カミは環境に一定数存在したため、初手ブエナカミミラーがしばしば発生した。ちなみに、電磁波カミの採用理由の多くが裏のエースの起点作成にある。選出画面で相手の並びをみてその意図がわかった時、相手のカミにテラスを切られる可能性は低い。その際、ハバカミのミラーで圧倒的に有利なのは上から電磁波を打った側である。相手のカミが最速で同速対決の場合もあるが、環境の最速カミのほとんどが甘える採用であり、こちらの電磁波には対抗できない。つまり、最速電磁波カミは相手のカミに対する明瞭な回答であり、実際、数えきれないほどのカミを葬ってきた。2番手に出した時にも相手のカミに毒菱が入っているために上から安定して祟り目で処理することができる点も高ポイントである(フロル×カミのシナジー

テラスはカミには基本的に切らないので何でも良いのかもしれないが、祟り目の火力を伸ばして想定外のダメージで詰みへ追い込むために霊テラスを採用した。自身で数体倒すこともあればさらに置き土産でカイリューへのバトンもこなせる完璧で究極のアイドルだった。駅とかで如何にも地割れ連打してきそうな立ち回りのおじさんにしか声かけたれたことないから、ナメられないようにわたしもこれくらい強くかわいくなりたい

 

カイリュー@食べ残し、テラス電気💡

特性:マルチスケイル  性格:わんぱく

技構成:テラバースト、竜の舞、みがわり、羽休め

実数値 198-154-158-x-120-104                   

努力値 252-0-228-x-0-28

構築の最強エース。テラスを切ればマルスケなし状態でも特化パオのつららが最大46%しか入らないほどの耐久を持つ。電気テラスを切ることで相手のポケモンの電磁波の拒否しつつ1ターンの行動権を得る動きが非常に強かった。また、構築上強く誘導するサーフゴー(毒を踏まない強いポケモンの代表)を起点にできるのが偉い。相手のサフゴは初手に来ることが多いため、フロルとのS関係でスカーフかどうかを把握する。竜舞のタイミングで来られてスカーフトリックされると苦しくなるのでサフゴが交代で来るタイミングでみがわりを押していた。これが決まると降参される。メガネ持ちの場合には対面してからのみがわりが安定していた。今期は環境にメガネ持ちが多く、眼鏡トリックに対してのみがわりの通りが良かった。暁ガチグマには打点がないが、毒菱+みがわり羽休め連打で安定的に勝てる(フロル×カイリューシナジー)。毒菱を踏まないカイリューに対しては中継ぎのカミがテラス強要させた挙句、電磁波+置き土産までするので相手のカイリューすら起点にして舞い続けることができる(カミ×カイリューシナジー

 

パオジアン@こだわりハチマキ、悪テラス  特性:災いのつるぎ  性格:いじっぱり

技構成:つららおとし、かみくだく、氷の礫、ふいうち                

実数値 155-189-109-x-85-179                  

努力値 A252、B68、S188(最速110族抜きあまりB)

パオくん!!!!あ〜〜〜可愛い愛してる可愛いすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

中盤に微増したキョジオーガ絡みの中低速サイクルに対して強く出ることができ、適当な受けを許さない悪テラス鉢巻のでの採用。最速オーガポンよりも早い素早さの調整にしており、圧倒的な火力で中低速サイクルを破壊する。補完枠なので選出機会は少ないが、一番上に配置して守り神(見せポケ)として贅沢に活躍してもらった。相手のランドロスやガチグマ、ディンルーが出てこないこともあり、それなりのご利益はあったのかと思われる。出した試合は凄まじい活躍を誇り、2000チャレを通したのもこのパオくんである。愛しすぎる。ところでいつ日本ではパオくんと生涯を共にできる法律が可決されるんですかね?時代の方がついてこれてなくない?まだ?ねえ?!、!?!!?

 

ロトム@こだわりメガネ、妖テラス

特性:ふゆう  性格:ひかえめ

技構成:ボルティーチェンジャー、ハイドロポンプ、トリック、おにび

実数値 145-x-128-162-128-127                    

努力値 156-x-4-180-4-164

補完枠その2。ヘイラッシャ選出抑制お祈りポケモン。キョジ絡みや受けループ系統には出していた。対受けサイクルでは基本軸の選出が厳しいため、トリックとボルトチェンジを駆使した立ち回りで制するしかなかった。高火力対面操作×鉢巻パオジアンとの相性は最高で、純正受けルのハピラッシャには勝率7割以上をマークした。少し伸ばしたSは受けサイクルの中でたまに見かける意地ガッサ抜きの少し早いサフゴを意識。テラスには鉢巻パオやメガネイーユイ入りの受けルを意識してのフェアリーを採用。シーズンを通して一度しか切らなかったが、イーユイの悪の波動を耐えて勝ちを拾った試合があったのでよかった。最近ウチの洗濯機も唸りを上げていてロトムの悪戯なのかと思う。洗濯機をロトムって呼ぶようになってから家族の、特に兄からの視線が痛い。眼鏡ドロポンあてるぞ。

 

アーマーガア@光の粉、格闘テラス

特性:ミラーアーマー  性格:わんぱく

技構成:ボディプレス、鉄壁、挑発、羽休め

実数値 205-x-172-x-126-104                      

努力値 HB252、あまりD

補完枠その3で本構築の地雷枠。対物理に対するスペシャリストで毒菱と絡めて圧倒的な詰ませ性能を誇る。アーマーガアは今期なぜかナメられがちでワンウェポンでも通りが良かった。ラッシャ入りでかつ相手のエースが物理ポケモンの場合にはフロル×アーマーガア+@1の選出をすることもあった。テラスはボディプレの最大火力を実現するための格闘を採用。+2テラスボディプレでH振り暁ガチグマを確1で落とせる。環境のガチグマがおよそ残飯持ちでブラムしんくうは+あくび月の光(瞑想)のような技構成で、大地の力を切っていた個体が多かったのもアーマーガアにとって追い風だった

持ち物は最初ゴツメだったが、すぐ特殊ポケモンに交代されたりツタ棍棒が非接触だったりと発動機会があまりなかったため光の粉にした。間抜けなことにその後自分でも何を持たせていたのか忘れており、相手のイーユイの火炎放射を避けてボディプレスで勝った時にはバグが起きたのかと焦った。本来なら負け確定という場面を、急所より遥かに高い確率の10%で拾える光の粉の強さに気づいた時には病みつきになり、随所で勇気の切断を導いてくれた。やる気をなくさせて切断を導くのも一つの戦術なのではないかと思うに至った次第である。毒+羽休めでカミまで見たかったのでミラーアーマーにしたが、光の粉を最大活用するなら身代わり搭載してプレッシャーにしても良いのかも。物理全般に強く、暁ガチグマにも隙を見せにくいので今後も開拓の余地があるポケモンだと感じた

 

選出】

8割以上フロルカカイリュー

1割は対受けルやキョジ入りサイクルに対して、パオロトム+フロルorアマガ

残りは、毒菱+アーマーガアの通りが良い構築に対して、フロルアマガ+カイリューorカミ

原案の天才基本軸が強固なシステムで固められているため、選出で迷わずとても使いやすかった

 

【感想】

大好きなパオくんとまたレート2000に到達できて嬉しかったです!!今回は基本軸を通すための守り神でしたが、ここまでこれたのできっととっても活躍してたと思います!S12ではあまり使ったことのない展開系で戦うことができ、大きな成長につながったシーズンでした!次のシーズンもパオくんが過労で疲れてなければ(😂)、また一緒に頑張りたいと思います!!💕💕💕💕💕

 

【コラム: 不運に屈せず楽しくランクマに取り組む】

本コラムでは、有効急所や麻痺バグによる過度な下振れに悩まされていたわたしがS12でどうやって楽しくランクマに取り組むことができたのかについて言葉にできる内に考え方の軌跡を書きたいと思います。最大の成長の鍵は楽しむことにあると確信していますので、少しでも確率運に悩まされている方への処方箋になりましたら幸いです!!

まず初めに、今では使う側になりましたが元々電磁波という技が苦手でした。裏から展開する強い動き(システム)があるならまだしも、それもないのに打ってくるプレイヤーがS10-S11で多くいたからです。驚愕の連続麻痺のみならず、有効急所に瀕して忙しい中積み上げたレートを溶かして怒ったり落ち込んでいた時期もありました。そんな時にある日、X(旧Twitter)で「今日は負け越しちゃったけど、やっぱりランクマ楽しい!」という呟きを見つけました。過去の記事でも「楽しむのが上達のコツです!」と不遜ながら書いていたのに、自分は本当に今楽しく取り組めているのか?と気づかされ、前を向くようになりました。

気持ちの以前の問題として、そもそも本当に運だけのせいなのか?と過去の負け試合をメモを見て振り返ってみました。すると、負け続ける時はメモも怒っていた口調になっていたのです。また、行動選択の立ち回りを確認してみると、かなり雑になっていました。それは負けるに決まってると思いました。これを見て、「不運で負ける→いらいらする→プレイングが雑になる→負ける→本来選出・立ち回りが甘いから負けているのに不運と思い込む→以下ループ…」の負の連鎖に陥っていたことに気づきました。

つまり、わたしは負けるべくして負けていたのです。それも確率のせいにして。一部のとんでもなく強いプレイヤーの方々はほぼ全てのシーズンでR2000に到達しているという事実がデータとしてありました。でも彼らにだってとんでもなく運が悪いシーズンがあったはずです。同じ条件下で戦っているのですから。それでもある程度は高いところに到達していました。それに気づいた時になるほど、「これが実力か」と思いました。

一見当たり前のことなのですが、脳に過った「実力」というたった2文字が自分を動かす強い原動力となりました。複数ROM用意して、たとえ真の確率の下振れ(構築・選出・立ち回り以外の本当の運負け)があったとしても、どれかのROMでうまくいけばよいという単純なことに気づきました。この記事には書いてませんが、今期はせないずみというROMも用意して万全の体制で挑んでいました。実際うまくいくROMもあれば、呪われているROMもあり、しばしば宇宙旅行してました笑。

さて、冒頭の話題に少し戻りますが、苦手な電磁波という技に対して今回自分が用意した回答が、構築単位での拒否(ミラーに強い最速電磁波カミ、電気テラスカイリュー)・選出(基本軸がそもそも電磁波に強い)・立ち回り(事前に何をするかを決めて動いていた)によって対処することでした。一方でこちらの技外しなどは[複数ROMの用意+試合数を稼ぐ]ことで、下振れをなるべく減らします。こうした取り組み方の姿勢の改善によってかなり快適に過ごすことができました。

有効急所に当たって負けても、まあそういうこともあるよね〜!と捉えて、精神的に余裕が出てきました。すると、不思議なことにプレイングミスが減って勝率が明らかに良くなってきました。運負けを防ぐ機構を取り入れた構築によるところもあると思いますが、プレイヤー自身の精神状態による影響も少なくないのかと思っています。S12で対戦を重なる上で思いついたスローガンがあります。それは、「多少の確率の下振れくらい実力でねじ伏せる」というものです。今後のためにも声を大にして自分自身に言い聞かせたいです。落ち込んだら自分で読み返そうと思います笑。今回キーさんの構築をお借りするような形で勝てたので、実際のところ構築力に関してわたしは実力不足です!今後、素晴らしいアイデアを自分でどんどん思いつけるよう自己研鑽します!!

本コラムがみなさまにとって少しでも何かの発見や良いものになりましたら幸いです!大変長い記事でしたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!!✨✨

 

【Special thanks💕】

構築の原案者であり、快く掲載許可をくださったキーさん

取り組み方など色んなことについていつも優しく教えてくださる、るーさん

環境考察や意見交換を共にしてくださった暴君さん

テラスタイプの変更でお世話になった、けぬさん

 

また、XでリプライやDMでやり取りさせていただいたFFの皆様、じんポケサーバーの皆様、

 

本当にありがとうございました!!!!!

以降のシーズンも楽しんで取り組める範囲でがんばります!