lovepoke’s blog

パオくんしか勝たん

【S12 R2001 毒展開の未来を拓く− 守り神のパオジアン】

こんにちは、せないずみです!SVシングルS12で2度目のレート2000を達成することができましたので構築記事を書きました(※とても長いのでお昼休みのときにでも読んでいただければと思います😂)

今期は前期67位のキーさんの構築を参考にさせていただき、ほぼそのままの形の構築で潜っていました!ですので動かし方や基本軸の個体調整等はキーさんの構築記事を読んでいただければと思います!↓にリンクを貼ります(キーさん、掲載許可ありがとうございました✨)https://cleffysinzya.hatenablog.com/entry/2023/11/01/182534

そのため、今回の記事では環境で毒展開がどう刺さってたかについての考察をメインに書きたいと思います!笑 最後に相当な下振れが訪れる中でも楽しくランクマに取り組めるようになった自身の考え方の変遷についてまとめたコラムもあります笑!それではどうぞ✨

【最終順位】

TN Izumi 376位 最高/最終2001

(メインロム TN キョウカ 403位 最高200X 最終1994、メインは別構築の対面パを使っていました!こちらはまた別の機会にでも紹介したいと思います!)

 

【使用構築】

レンタルあります〜!半月くらいは公開してると思います(*´꒳`*)

 

【環境考察と構築経緯】

S12の特徴は、シーズンを通して環境が激変しなかったことであり、その中でも個々のパワーが高い6匹を集めた新BIG6を代表とする対面スタンパが猛威をふるっていたことである。また、中でも厄介だったのがハバタクカミの型の多様性であり、中盤から増えた甘えるカミと、S10以降開拓され引き続き脅威となっている電磁波カミへの両対応は困難を極めた。そこで、前提として新BIG6を代表とする対面構築に強く、さらに、その中でも圧倒的なスペックを誇るハバタクカミを安定して倒すことを念頭に置き、①新BIG6はカイリュー以外地に足がついていること、②電磁波or甘える採用のカミは毒を入れてからの電気テラスの耐久ポケの羽休めの毒殺で対処できることに気づき、毒菱+電気テラスの抜きエースに着目して構築を組み始めた

毒菱枠として性能が突出しているキラフロルまでは確定していたものの、中盤まで電気テラスのエースに迷走しており、環境でトドロクツキの刺さりが良かったため、食べ残しHAトドロクツキ、ブエナのHBトドロクツキなどいろいろ試してみたが、物理耐久面にやや不安が残って安定せずにイマイチであった。そこでエースはやはりマルスケによる圧倒的な耐久力を持つカイリューの方が良いのか、、、と、電気テラスのカイリューで絞り込んで構築記事を読み漁っていたところ、それを極めて高い完成度で実現していたキーさんの毒菱展開構築にたどり着いた(記事のリンクは冒頭にあります!)。キーさんの構築の基本軸はキラフロル+ハバタクカミ+カイリューであり、毒菱を巻いて毒が入らない相手にはカミで麻痺を入れて、電テラバワンウェポンカイリューで毒殺と竜舞によって全抜きするというコンセプトである

記事を読んでS12の環境に通るに違いないと確信して育成を始め、並びを含めて大変参考にさせていただいた。原案の構築の完成度の高さから並びが変わったのはドータクン→アーマーガアのみである。電テラバワンウェポンのカイリューを通す以上、ランドロス、ガチグマ、ヘイラッシャにとにかく来て欲しくないのでそれらに対して選出抑制力の高いパオジアンと水ロトムを原案通り補完枠として採用した。最後に、相手の選出次第では毒菱+鉄壁によって一瞬で詰みの状況を作ることが可能なアーマーガアを採用して構築が完成した

 

【♡ポケモン個別紹介♡(というよりは環境にどう刺さってたかについて!)】

フロル、カミ、カイリューの基本軸3匹は原案そのままの努力値配分です!

 

キラフロル@襷、草テラス

特性:どくげしょう  性格:おくびょう

技構成:キラースピン、大地の力、毒菱、おきみやげ

実数値 159-x-110-182-101-152

努力値 CS252、H4

構築の要。ビジュ天才ポケモン。構築上毒菱を踏まないランドロスがきたら負けるので対ランドに対して刺さるキラースピンの使用感がとても良かった。ちなみにランドロスに毒入れた試合は全て勝っていた。他方ランドロスに毒を入れられなかった試合は全て負けていたので、命懸けで毒を入れるようにする。後半激増したサーフゴーに対して安定した打点を叩き出せる大地の力もかなり偉い技であった。初手サフゴ対面はスカーフの場合2回上からゴルラ打たれると毒を撒かずに負けてしまうので必ず毒菱から入るようにした。特殊ポケモンが来ても能動的に撒きにいける毒菱の採用はかなり強かった。相手の積みポケモンに対する置き土産の使用感も抜群であった。物理技を受けたら毒をばら撒けるという圧倒的なスペックを誇る上に画面登場時の鳴き声まで可愛いので全人類育成推奨である

ハバタクカミ@ブエナ、霊テラス

特性:こだいかっせい  性格:おくびょう

技構成:ムンフォ、シャドボ、電磁波おきみやげ

実数値 131-x-105-156-157-205    

努力値 4-x-236-4-12-252


電磁波ポケモン。電磁波という技はそれが通る限り、相手のSを半減させる上に確率を絡めて後続の起点にし、さらには25%の麻痺を含めて対面の有利不利を逆転する性能を有する。初手は大体キラフロルから入るが、格上の相手には未知の対策が怖いためカミから入った。電磁波カミは環境に一定数存在したため、初手ブエナカミミラーがしばしば発生した。ちなみに、電磁波カミの採用理由の多くが裏のエースの起点作成にある。選出画面で相手の並びをみてその意図がわかった時、相手のカミにテラスを切られる可能性は低い。その際、ハバカミのミラーで圧倒的に有利なのは上から電磁波を打った側である。相手のカミが最速で同速対決の場合もあるが、環境の最速カミのほとんどが甘える採用であり、こちらの電磁波には対抗できない。つまり、最速電磁波カミは相手のカミに対する明瞭な回答であり、実際、数えきれないほどのカミを葬ってきた。2番手に出した時にも相手のカミに毒菱が入っているために上から安定して祟り目で処理することができる点も高ポイントである(フロル×カミのシナジー

テラスはカミには基本的に切らないので何でも良いのかもしれないが、祟り目の火力を伸ばして想定外のダメージで詰みへ追い込むために霊テラスを採用した。自身で数体倒すこともあればさらに置き土産でカイリューへのバトンもこなせる完璧で究極のアイドルだった。駅とかで如何にも地割れ連打してきそうな立ち回りのおじさんにしか声かけたれたことないから、ナメられないようにわたしもこれくらい強くかわいくなりたい

 

カイリュー@食べ残し、テラス電気💡

特性:マルチスケイル  性格:わんぱく

技構成:テラバースト、竜の舞、みがわり、羽休め

実数値 198-154-158-x-120-104                   

努力値 252-0-228-x-0-28

構築の最強エース。テラスを切ればマルスケなし状態でも特化パオのつららが最大46%しか入らないほどの耐久を持つ。電気テラスを切ることで相手のポケモンの電磁波の拒否しつつ1ターンの行動権を得る動きが非常に強かった。また、構築上強く誘導するサーフゴー(毒を踏まない強いポケモンの代表)を起点にできるのが偉い。相手のサフゴは初手に来ることが多いため、フロルとのS関係でスカーフかどうかを把握する。竜舞のタイミングで来られてスカーフトリックされると苦しくなるのでサフゴが交代で来るタイミングでみがわりを押していた。これが決まると降参される。メガネ持ちの場合には対面してからのみがわりが安定していた。今期は環境にメガネ持ちが多く、眼鏡トリックに対してのみがわりの通りが良かった。暁ガチグマには打点がないが、毒菱+みがわり羽休め連打で安定的に勝てる(フロル×カイリューシナジー)。毒菱を踏まないカイリューに対しては中継ぎのカミがテラス強要させた挙句、電磁波+置き土産までするので相手のカイリューすら起点にして舞い続けることができる(カミ×カイリューシナジー

 

パオジアン@こだわりハチマキ、悪テラス  特性:災いのつるぎ  性格:いじっぱり

技構成:つららおとし、かみくだく、氷の礫、ふいうち                

実数値 155-189-109-x-85-179                  

努力値 A252、B68、S188(最速110族抜きあまりB)

パオくん!!!!あ〜〜〜可愛い愛してる可愛いすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

中盤に微増したキョジオーガ絡みの中低速サイクルに対して強く出ることができ、適当な受けを許さない悪テラス鉢巻のでの採用。最速オーガポンよりも早い素早さの調整にしており、圧倒的な火力で中低速サイクルを破壊する。補完枠なので選出機会は少ないが、一番上に配置して守り神(見せポケ)として贅沢に活躍してもらった。相手のランドロスやガチグマ、ディンルーが出てこないこともあり、それなりのご利益はあったのかと思われる。出した試合は凄まじい活躍を誇り、2000チャレを通したのもこのパオくんである。愛しすぎる。ところでいつ日本ではパオくんと生涯を共にできる法律が可決されるんですかね?時代の方がついてこれてなくない?まだ?ねえ?!、!?!!?

 

ロトム@こだわりメガネ、妖テラス

特性:ふゆう  性格:ひかえめ

技構成:ボルティーチェンジャー、ハイドロポンプ、トリック、おにび

実数値 145-x-128-162-128-127                    

努力値 156-x-4-180-4-164

補完枠その2。ヘイラッシャ選出抑制お祈りポケモン。キョジ絡みや受けループ系統には出していた。対受けサイクルでは基本軸の選出が厳しいため、トリックとボルトチェンジを駆使した立ち回りで制するしかなかった。高火力対面操作×鉢巻パオジアンとの相性は最高で、純正受けルのハピラッシャには勝率7割以上をマークした。少し伸ばしたSは受けサイクルの中でたまに見かける意地ガッサ抜きの少し早いサフゴを意識。テラスには鉢巻パオやメガネイーユイ入りの受けルを意識してのフェアリーを採用。シーズンを通して一度しか切らなかったが、イーユイの悪の波動を耐えて勝ちを拾った試合があったのでよかった。最近ウチの洗濯機も唸りを上げていてロトムの悪戯なのかと思う。洗濯機をロトムって呼ぶようになってから家族の、特に兄からの視線が痛い。眼鏡ドロポンあてるぞ。

 

アーマーガア@光の粉、格闘テラス

特性:ミラーアーマー  性格:わんぱく

技構成:ボディプレス、鉄壁、挑発、羽休め

実数値 205-x-172-x-126-104                      

努力値 HB252、あまりD

補完枠その3で本構築の地雷枠。対物理に対するスペシャリストで毒菱と絡めて圧倒的な詰ませ性能を誇る。アーマーガアは今期なぜかナメられがちでワンウェポンでも通りが良かった。ラッシャ入りでかつ相手のエースが物理ポケモンの場合にはフロル×アーマーガア+@1の選出をすることもあった。テラスはボディプレの最大火力を実現するための格闘を採用。+2テラスボディプレでH振り暁ガチグマを確1で落とせる。環境のガチグマがおよそ残飯持ちでブラムしんくうは+あくび月の光(瞑想)のような技構成で、大地の力を切っていた個体が多かったのもアーマーガアにとって追い風だった

持ち物は最初ゴツメだったが、すぐ特殊ポケモンに交代されたりツタ棍棒が非接触だったりと発動機会があまりなかったため光の粉にした。間抜けなことにその後自分でも何を持たせていたのか忘れており、相手のイーユイの火炎放射を避けてボディプレスで勝った時にはバグが起きたのかと焦った。本来なら負け確定という場面を、急所より遥かに高い確率の10%で拾える光の粉の強さに気づいた時には病みつきになり、随所で勇気の切断を導いてくれた。やる気をなくさせて切断を導くのも一つの戦術なのではないかと思うに至った次第である。毒+羽休めでカミまで見たかったのでミラーアーマーにしたが、光の粉を最大活用するなら身代わり搭載してプレッシャーにしても良いのかも。物理全般に強く、暁ガチグマにも隙を見せにくいので今後も開拓の余地があるポケモンだと感じた

 

選出】

8割以上フロルカカイリュー

1割は対受けルやキョジ入りサイクルに対して、パオロトム+フロルorアマガ

残りは、毒菱+アーマーガアの通りが良い構築に対して、フロルアマガ+カイリューorカミ

原案の天才基本軸が強固なシステムで固められているため、選出で迷わずとても使いやすかった

 

【感想】

大好きなパオくんとまたレート2000に到達できて嬉しかったです!!今回は基本軸を通すための守り神でしたが、ここまでこれたのできっととっても活躍してたと思います!S12ではあまり使ったことのない展開系で戦うことができ、大きな成長につながったシーズンでした!次のシーズンもパオくんが過労で疲れてなければ(😂)、また一緒に頑張りたいと思います!!💕💕💕💕💕

 

【コラム: 不運に屈せず楽しくランクマに取り組む】

本コラムでは、有効急所や麻痺バグによる過度な下振れに悩まされていたわたしがS12でどうやって楽しくランクマに取り組むことができたのかについて言葉にできる内に考え方の軌跡を書きたいと思います。最大の成長の鍵は楽しむことにあると確信していますので、少しでも確率運に悩まされている方への処方箋になりましたら幸いです!!

まず初めに、今では使う側になりましたが元々電磁波という技が苦手でした。裏から展開する強い動き(システム)があるならまだしも、それもないのに打ってくるプレイヤーがS10-S11で多くいたからです。驚愕の連続麻痺のみならず、有効急所に瀕して忙しい中積み上げたレートを溶かして怒ったり落ち込んでいた時期もありました。そんな時にある日、X(旧Twitter)で「今日は負け越しちゃったけど、やっぱりランクマ楽しい!」という呟きを見つけました。過去の記事でも「楽しむのが上達のコツです!」と不遜ながら書いていたのに、自分は本当に今楽しく取り組めているのか?と気づかされ、前を向くようになりました。

気持ちの以前の問題として、そもそも本当に運だけのせいなのか?と過去の負け試合をメモを見て振り返ってみました。すると、負け続ける時はメモも怒っていた口調になっていたのです。また、行動選択の立ち回りを確認してみると、かなり雑になっていました。それは負けるに決まってると思いました。これを見て、「不運で負ける→いらいらする→プレイングが雑になる→負ける→本来選出・立ち回りが甘いから負けているのに不運と思い込む→以下ループ…」の負の連鎖に陥っていたことに気づきました。

つまり、わたしは負けるべくして負けていたのです。それも確率のせいにして。一部のとんでもなく強いプレイヤーの方々はほぼ全てのシーズンでR2000に到達しているという事実がデータとしてありました。でも彼らにだってとんでもなく運が悪いシーズンがあったはずです。同じ条件下で戦っているのですから。それでもある程度は高いところに到達していました。それに気づいた時になるほど、「これが実力か」と思いました。

一見当たり前のことなのですが、脳に過った「実力」というたった2文字が自分を動かす強い原動力となりました。複数ROM用意して、たとえ真の確率の下振れ(構築・選出・立ち回り以外の本当の運負け)があったとしても、どれかのROMでうまくいけばよいという単純なことに気づきました。この記事には書いてませんが、今期はせないずみというROMも用意して万全の体制で挑んでいました。実際うまくいくROMもあれば、呪われているROMもあり、しばしば宇宙旅行してました笑。

さて、冒頭の話題に少し戻りますが、苦手な電磁波という技に対して今回自分が用意した回答が、構築単位での拒否(ミラーに強い最速電磁波カミ、電気テラスカイリュー)・選出(基本軸がそもそも電磁波に強い)・立ち回り(事前に何をするかを決めて動いていた)によって対処することでした。一方でこちらの技外しなどは[複数ROMの用意+試合数を稼ぐ]ことで、下振れをなるべく減らします。こうした取り組み方の姿勢の改善によってかなり快適に過ごすことができました。

有効急所に当たって負けても、まあそういうこともあるよね〜!と捉えて、精神的に余裕が出てきました。すると、不思議なことにプレイングミスが減って勝率が明らかに良くなってきました。運負けを防ぐ機構を取り入れた構築によるところもあると思いますが、プレイヤー自身の精神状態による影響も少なくないのかと思っています。S12で対戦を重なる上で思いついたスローガンがあります。それは、「多少の確率の下振れくらい実力でねじ伏せる」というものです。今後のためにも声を大にして自分自身に言い聞かせたいです。落ち込んだら自分で読み返そうと思います笑。今回キーさんの構築をお借りするような形で勝てたので、実際のところ構築力に関してわたしは実力不足です!今後、素晴らしいアイデアを自分でどんどん思いつけるよう自己研鑽します!!

本コラムがみなさまにとって少しでも何かの発見や良いものになりましたら幸いです!大変長い記事でしたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!!✨✨

 

【Special thanks💕】

構築の原案者であり、快く掲載許可をくださったキーさん

取り組み方など色んなことについていつも優しく教えてくださる、るーさん

環境考察や意見交換を共にしてくださった暴君さん

テラスタイプの変更でお世話になった、けぬさん

 

また、XでリプライやDMでやり取りさせていただいたFFの皆様、じんポケサーバーの皆様、

 

本当にありがとうございました!!!!!

以降のシーズンも楽しんで取り組める範囲でがんばります!

【S10使用構築 R2000達成 パオくんとの夏休み】

こんにちは、せないずみです!SVシングルS10で初めてレート2000を達成することができましたので記念に構築記事を書くことにしました(※前代未聞の長さの怪文書なので注意です!笑)

今期はゴリランダーとかまポンが軸のダブルグラスラ構築を使ってたのですが後半に近づくにつれてグラスラ持ちがバレてきて通すのが難しくなり、その一方で最終週に鉢巻パオの通りが凄まじいことに気づき、パオ軸の構築を使っていました!パオくんへの想いが溢れるあまり変な構築記事なので参考になるところは多くないかもですが、せめてパオジアンへの愛が伝わりましたらと思います!最後にレート2000に到達するまでにやったことというコラムもあります笑!それではどうぞ✨

【最終順位】

TN Sena 241位 最高/最終2008

最終日の構築はパオ軸と鉢巻ディンルー軸(S8のちゃっぴーさんの天才トリル構築(掲載許可貰いました!https://usagi-chappy.hatenablog.com/entry/2023/08/01/232233)のツツミの枠をヒスイダイケンキにした構築)の2つを使っていて、こちらのロムでは最終日にディンルー軸を使いました!

今回はせっかくなので長く使っていたパオ軸の方を紹介します〜✨

TN Izumi 290位 最高/最終2003

(複数ロム体制だったのですがメインロムTNキョウカは負けてどこかへ旅立ちました😂)

 

【使用構築】

シーズンも切り替わりましたが、一応レンタルあります〜!半月くらいは消さずに公開してると思います(*´꒳`*)

 

【構築経緯】

S10の最大の特徴は、中盤に突如解禁されたDLC新要素による環境変化であった。それまでの強力なパーティといえば通称BIG6 (ディンルー・カイリュー・サーフゴー・ハバタクカミ・パオジアン・ウーラオスであったが、壊れた性能を持つオーガポンが登場し、使用率でBIG6のディンルーやウーラオスなどを抜くなど、環境に絶大な影響を与え、また、キョジオーガなどの新たな強い構築が次々と生まれた。そのような目まぐるしい新環境の中で勝ち抜くには、常に環境を追い、通りの良いポケモンを探し続ける必要があった。新要素解禁から毎日バトルデータベースの使用率推移のグラフを調べ、辿り着いたのがオーガポン軸に強く出られる鉢巻パオジアンである。オーガポンの特徴として特筆すべきは、強すぎるが故かテラスタイプが固定されていることである。強みに関しては、炎水岩のお面を持つことによる技威力1.2倍という壊れシステムと高いSとA種族値、優秀な技を多く覚えることなど枚挙に暇がない。だが、一方で九世代対戦の最大の特徴とも言えるテラスを切ることによる対面時の有利不利の逆転、すなわち、多様なタイプ変化の不確実性を含む択の押し付けは存在しないことになる。なお、持ち物は草ポン以外は固定されていてSラインの最大値も既知である。これらを踏まえ、①最速オーガポンの上を確実にとることができ、②鉢巻悪テラス噛み砕くによりH振りでも耐えられず裏も到底受からないという一方的な安定行動を行うことができる鉢巻パオに着目した。日々急上昇するオーガポンの使用率を見て、鉢巻パオを合わせてうまく有利対面を作りさえすれば、それだけで試合を決めてしまうほど強力に違いないと考えた

鉢巻パオを強く通す動きを調べるために構築記事を読みあさっていたところ、相棒としてHDカバルドンを連れており、S5に最終21位の結果を残されている破滅さんの構築を見つけたhttps://yakkun.com/bbs/party/n4846

(破滅さん掲載許可ありがとうございました!)

S10で蔓延していたハバカミやサーフゴー、カイリューなどの電磁波持ちへのメタとしてカバルドンが完璧に役割をこなせる事に気づき、並びを含めて大変参考にさせていただいた。そのままの並びでも現環境で戦えるほど強く、実際のところ、破滅さんの原案の構築と並びが変わったのはイダイナキバがランドロスに変わったのみである

鉢巻パオジアンとカバではメガネカミが苦しいため、ムーンフォースを半減で受けられるサーフゴーは構築のピースとして欠かせなかった。パオとサフゴを組ませた際の素晴らしい点は、メガネカミのシャドボ・ムンフォをどちらかが半減で受けられる点である。すなわち、すでに数的有利をとっているのであればカバを切っての展開で逆転のチャンスを得ることとなる。相手の選出画面でメガネカミと判断した際には必ずサーフゴーを選出した。その他、チオンドヒドなどにも出られる使い勝手の良いポケモンとして重宝した

今回、構築で工夫した点はパオ以外のエースの用意である。それが、ブエナ控え目テツノツツミとイカサマダイス持ちスケショカイリューである。詳しくは個体紹介での後述になるが、二匹ともあまり環境で考慮されなかったためか、攻め駒としてとても通りがよかった

最後に構築に入ってきたランドロスについてだが、キョジ入り構築の対策として食べ残し型が強いと感じ、また、出さなくても鉢巻やスカーフ飛行テラバなどを想像させて選出画面で相手に圧をかけることができる点、さらにはカバと合わせて地面2枚の構成にすることでサンダーなどの見えにくい電磁波持ちポケモンの選出を抑制可能な点から本構築の最後の枠に適していると考えて採用に至り、構築が完成した

 

【♡ポケモン個別紹介♡】

パオジアン@こだわりハチマキ、悪テラス

特性:わざわいのつるぎ  性格:いじっぱり

技構成:つららおとし、かみくだく、氷の礫、ふいうち

実数値 155-189-109-x-85-179

努力値 A252、B68、S188(最速110族抜きあまりB)

圧倒的彼氏。かっこいいし可愛いしもはやいうことない。ピクニックしてお昼寝してるときは尊すぎて思わずスイッチ強く抱きしめてしまい、普通にゲーム固まって壊れそうになった。語り尽くせないくらいすき

最速オーガポンよりも早い素早さを確保し、H振りでも受からないテラス鉢巻かみくだくで対面時に安定した処理ができる他、規格外の破壊力でキョジオーガカイリュー、ラッシャやドヒド、バレル入りの中低速サイクルを全て破壊してきた。相手の調整は不明であったが、初手草ポン対面時に悪テラス不意打ちで普通にワンパンしたときはあまりにも強すぎて笑ってしまった。終盤ランドロスがあまりにも増えたため、鉢巻礫による奇襲が有効と思い、せいなるつるぎを切って礫を搭載したがこれがとんでもなく強かった。初手にたくさん飛んでくるスカーフランドを倒してeasy winを量産するだけでなく、スイーパーとしての最後の詰め筋にも使える強力な技だった。ステロ込みでH131のB無振りカミを93%で倒せるなど、先制ワザとは思えない火力が出る。カバとの相性がとにかく良く、ステロを巻いて仕舞えば行動保証のある岩ポンすら鉢巻砕くやつらら落としで安全に処理できる。カバルドンの砂とあくびステロで強引に削り、テラス不意打ちや礫で縛る動きが非常に強力だった

S10はレギュD史上最も鉢巻パオジアンの通りが良いシーズンだったと思う。次のレギュEの新規ポケモンは、暁ガチグマやエンペルトをはじめとする強力なポケモンが目白押しである。だが、よく見てみると中低速ポケモンばかりである。パオジアンはどんな環境下でも強いポケモンであることに変わりないが、S10に引き続きS11でも鉢巻パオの通りが良い可能性がある。素早さ操作&対面操作技を持つクワガノン等が登場したこともあり、構築の発展とともに今後もその活躍が期待される 

 

カバルドン@オボン、水テラス

特性:すなおこし  性格:わんぱく

技構成:じしん、あくび、ステルスロックなまける

実数値 215-132-152-x-124-68

努力値 HD252、S4

信頼できるクッション枠。HDカバはオボン込みでようきC176ツツミのフリドラを2回耐え、ドロポンも耐えてしまうほど硬い。眼鏡持ち以外のハバカミには基本勝てるため、ブエナカミが出てきたら後ろから投げていた。オボン持ちなのに怠けるを採用しているのがこのカバのポイントで、これはわたしが相手のカバを見て、食べ残しなら怠ける採用でオボンなら吹き飛ばし採用と決め打ってることからヒントを得て相手の思考を乱して有利な展開を作るために入れた技である。相手目線、吹き飛ばしを警戒する必要があるために実際みがわりはほぼ打たれなかった。一方で怠けるを持っているためにあくびで眠らせた後や流した後も回復して次のサイクルを可能にする動きができる(相手目線は見えにくい行動)。元々電磁波持ちへの明確な回答として用意した個体であったということもあり、怠けるの採用によってカミだけでなくサーフゴーにも滅法強かった。特性の砂嵐による襷&マルスケ削りも強力であり、鉢巻パオとの親和性が非常に高かった。テラスはほぼ切らなかったが、パオや水ウーラオスと対面すると気まずいので水テラスを採用していた。初手にカバを投げることもよくあったが、水ウーラオス対面は本当に気まずかった。飲み会のときにいつも端っこにいてリズムゲームのように相槌打ってタイミングよくニッコリするわたしと同じくらい気まずい空気になるからやめてほしい

 

テツノツツミ@ブーストエナジー、水テラス

特性:クォークチャージ  性格:ひかえめ

技構成:ハイドロポンプフリーズドライ、みがわり、アンコール

実数値 139-x-135-184-81-188

努力値 H60、B4、C188、D4、S252

あらゆる試合を立ち回りだけでひっくり返す可能性を持つ神のポケモン。パオに対してよく切られるテラスは水で、最近だとかまポンの影響もあって炎。その双方に対して打点を持つことができる攻め駒としてのパオとのシナジーが良いポケモン。また、カバに飛んでくる水技や氷技を読んで引き、アンコールでしばることも可能であり、何十体もの水ラオスを葬ってきた

ブエナカミが軒並み今遅いことから、ちょっと耐久に振った控えめで採用。相手の無振りパオをドロポンで砂ダメ込みで乱数50%で沈めることができる火力を有する。一回みがわりしてからのドロポンは砂2回入るので75%以上で落とせる(カバがステロ撒けなくても砂嵐とみがわりで相手の計算を崩し、多くのポケモンを倒せる)。水テラスはリーチを伸ばしたい時に重宝し、柔らかいサフゴ程度ならばフリドラ+ドロポンで処理できる。具体的には、フリドラに対してでてきた個体へのダメージを見て判断し、その後水テラドロポンで沈める動きをよく取っていた。耐久面に関しては、CSぶっぱよりちょっと固いという程度ではあるがこの耐久が生きた場面はかなりあった。特に今期のブエナハバカミは物理耐久寄りで火力がなく、ムンフォを大体耐えていたので上から2回動いて倒せたことも最終日だけで3回あった。また、ようきパオの聖剣も確定で耐える。パオが苦手な相手(水ラオス、ラッシャ等)はツツミ、ツツミが苦手な相手(サフゴ、オーガポン等)はパオと物理特殊の補完が完璧な2匹であった

普段からピクニックなどでとても可愛がっているからか大事な場面でドロポンを外さないお気に入りの個体。最終日の朝は全部当ててくれたのでとても感謝している。このポケモンを使っている過程でプレイングが上達するのを感じた。その辺りも含めて感謝しかないので今後もより可愛がることにする

 

サーフゴー@こだわりメガネ、鋼テラス

特性:おうごんのからだ  性格:ひかえめ

技構成:ゴールドラッシュ、シャドーボール、10万ボルト、トリック

実数値 171-x-115-194-111-136

努力値 H68、B188、S252

史上最強の陽キャポケモン。メガネカミがいると思われる対サイクルやチオンキョジが見えた時には出していた。ラッシャや水ラオスなどに強いウェポンとして10万ボルトを採用。最低限の耐久を維持してSに振り切った個体。準速メガネはシーズン中ほぼ警戒されず、カイリュー、イダイトウ、ランド、ドラン、サンダー、ゴリランダーなど多くの中速ポケモンを倒すことができた。鋼テラスメガネゴルラの火力が異次元すぎてこれしか使えない体になってしまった。相手の裏にどんな型のランドがいても目の前のポケモンに対してゴルラを打つという行動でどうにかなってしまうのが偉かった。サーフゴーはポケモンの世界では特性とタイプが強くて好きだけど、現実にいたらナチュラルにLINE聞いてきそうだから苦手なたいぷかも

 

カイリュー@イカサマダイス、テラス鋼

特性:マルチスケイル  性格:意地っぱり

技構成:アイアンヘッド、スケイルショット、じしん、アンコール

実数値 189-204-116-x-121-109

努力値 H180、A252、B4、D4、S68

今期のびっくりエースポケモン。かなり多くの調整を試したが、最終的にはFFのおすかるさんが教えてくださったS ライン+1で準速オーガポン抜きのHAベースで火力と耐久の両立を可能にするこの調整に落ち着いた(おすかるさんありがとうございました!!)。テラスを切ることなく相手のカイリューを正面から無償突破する様はまさに最強の名にふさわしく、最終日も大活躍した。かなり硬い上に鋼テラスまであり、テラスを切ることで臆病CSのツツミのフラドラ+ドロポン(+さらに相手の後続の特化カイリューしんそく)を耐えることができるため、不利対面でもひっくり返す力があった。また、鋼テラスカイリューを本構築に採用したのにはもう一つ理由があり、それはカバとの親和性である。カバ入りの構築にカイリューを入れる際は、初手に出す飛行テラバ型か食べ残し型か防塵ゴーグルが主流であった。新要素でスケショを獲得したカイリューを鋼テラスで採用することで、初手カバ展開を可能にし、砂ダメによるマルスケへの影響を防ぎながら行動することが可能になると考えた。もちろん、相手の構築にウーラオスがいる場合などには初手に出すこともあり、テラスを切らずとも活躍できるポケモンとして大変重宝した。イカサマダイス持ちは特に上位帯の方で多く見られたが、カイリューに強いカイリューが弱いわけがないし、今思い返せば今期の勝ち馬ポケモンだったように思う

 

ランドロス@たべのこし、水テラス

特性:いかく  性格:意地っぱり

技構成:じしん、岩石封じ、みがわり、ビルドアップ

実数値 193-194-131-x-101-114

努力値 H228、A92、B164、D4、S20

対キョジオーン用の置きポケモン。だれかの記事の調整を参考にした覚えがありますが忘れてしまいました(ごめんなさい泣)。多くの当たったキョジオーンが幸い鉄壁持ち以外だったため無難に強かった。水ラオスに強そうとか思って初手に出してテラス切った試合は大体その後にメガネカミに貫かれたりして負けていたのでそこは反省点。選出率は最も低かったが、カバと並ぶ地面枠2枚目で電磁波持ちへの魔除けとして選出画面で意外と仕事してくれてたのかもしれない。お顔こわいし、どのような原理で浮いているのかも不明だし、なぜ飛行タイプなのか未だに納得できていないが、もっとこのポケモンを強く使えるようになりたいと思う

 

【選出やきつい相手】

基本選出は特に決めていないが、パオ+カバ+ツツミの選出が最も多かった

対面構築が相手のときは、パオ+カバ+ツツミ(またはカイリュー

対サイクル戦は大体パオ+ツツミ+サフゴで、キョジ入りにはパオまたはサフゴの枠がランドに代わり、多くは初手にランドを投げていた

動かし方については、パオか(カイリュー)で数的有利をとり、クッション役のカバを投げてステロとあくびを撒いて、その後にエースを再展開するという流れが基本となる。カバのあくびで相手の裏を見るなどして、詰みの状況に持っていけるよう試合を後ろから逆算して動かすのがコツである。パオの悪テラスはほぼ勝ち確になるという盤面で切ることを強く勧める。数的有利を取った後は、パオの先制技(氷の礫が理想)によるスイープを詰め筋として意識すると技外しや急所ケアの動きができてなお良いだろう

 

きつい相手

・受けループ全般

鉢巻パオの火力をもってしても厳しいため、当たらないことで対策とするしかなかった。ここも大きな反省点である

 

・鉢巻水ウーラオス

たまに当たったがカバやサーフゴーが普通に吹き飛ぶためかなり苦しい展開を強いられて大体負けていた。ツツミで勝てると思いきや裏にチョッキジバコがいて頭を抱えたことが数試合あった

 

・キラフロル

幸いあまり当たらなかったが、カイリューから出さざるを得ないため面倒だった記憶がある。こちらのツツミはSを削っているため、毒展開後の相手のツツミが結構厳しい。当たった場合は、カイリュー、サフゴ、ランド(カバ)の選出で対応するのが毒が気にならないので苦し紛れの最善策かも

 

【感想】

大好きなパオくんとここまで来れて感無量です!!また、上位帯での対戦を通して、見たことのない景色をみることができてランクマの奥深さを知り、大きな成長を遂げるシーズンとなりました。自分の推しポケモンと勝ち上がるというのはうまく言葉で表せないほどの嬉しさがありますね!✨こうしてパオくんと過ごせた夏休みはわたしの中でかけがえのない青春の1ページになりました。パオくん愛してる!!S11も疲れてなかったら一緒に頑張ろうね!!💕💕💕💕💕

 

【コラム: レート2000達成までの道のり】

本コラムでは、5月時点でダメージ計算すらまともにできなかったわたしがどうやってここまで来れたのかについて、感覚が残っているうちに成長の軌跡を書きたいと思います。少しでもレート2000を目指す方々の参考になりましたら幸いです!

(4桁~5桁から最終3桁到達までの道のりは過去の記事の最後の方のコラムに書きましたので気になる方は覗いてみてください✨↓過去の記事です

https://lovepoke.hatenablog.com/entry/2023/07/02/225101

 

まず、ポケモン対戦はよほどのセンスを有していない限りは、相当な努力が必要なものかと思います。自身が考えるに、ポケモン対戦では感覚派と理論派が存在するのではないかと感じております。常に上位にいる方は両方を備えている方が多い印象です。感覚派の方は天才的な発想や感性で環境に刺さるポケモンを考案したり、潜ってみた感想をもとに短期間で構築を組んだりすることができます。他方、理論派の方は分析に力を入れて環境をじっくり考えて構築を組みます。わたしは完全に後者のタイプで、センスが皆無なので完全に「努力のみ」でここまで来ました。泥臭く行えば誰でもある程度は上達できることの実証例になれたかと思います。つまり、自分には才能がないから向いてないかも、、、と諦めなくて良いと思います。また、正しい姿勢で努力していく過程でセンスも磨かれると信じています!!

 

対戦に向き合う前の自身の特徴(4〜5月時点)

・ダメ感でなんとかなるでしょ〜と、安易に考えて対戦中にダメージ計算すらまともにしたことなかった

・とにかく数こなせばいつか上達するはずと思い、毎シーズン数百戦も闇雲に潜っては時間を無駄にしていた

・次こうすればいいやと頭の中だけや構築の一部分をすぐに弄って終わり、解決した気になって負け試合を振り返ったことがなかった

・そもそも構築って何?という感じで自分の言葉で全く説明できず、構築自体を軽視していたため、強そうなポケモンをテキトーに入れて満足していた

 

考えてみれば当たり前のことなのですが、これらはすべて勝つ確率を高めるのではなく、むしろ逆の方向に作用していました。対戦自体は7世代の頃からやっていましたが、恐ろしいことにこれに気づいたのは今年6月の初旬。なぜ負けたのかを考え、自身の取り組み方を上記のようにして箇条書きで紙に書いてみると、「そりゃ安定して勝てないわ!」と納得して非常に反省したことを覚えています。

 

上記の問題点を改善して7月に初めて最終3桁に乗ることができましたが、ここからがとても大変でした。レート1900と2000では大きな壁があるように感じていたからです。ではどのような違いがあったのかというと、あくまで個人的な体感なので恐縮ですが、言葉にしてわかりやすいものとしては下記の3点になるかと思いました(もちろんプレイヤーの方々の中で異なる認識も多くあると思います!僕/わたしはこう思う!などご意見等ありましたらぜひお知らせください!!学びになりますので勉強させていただきたいです✨)。

構築の完成度

交流の広さ

プレイヤーのマインド

 

まず一つ目の構築の完成度についてですが、これは多くの方の構築記事を読んではっきりと自分に足りない部分で、伸びしろがある箇所と自覚した点でした。ポケモン間のシナジー、つまり嚙み合い方が違うと感じました。歯車のように噛み合って全体として大きな動力を生むイメージです。単体スペックの高いポケモンを6体並べるのと、環境に強い動きを通すための基本選出軸を強固に支える補完枠を添えた構築では対応幅が格段に広がるため、勝率に貢献する安定感が違うということです。上位記事でみるような普段見ないような型やマイナー寄りなポケモンは単体でみるとそう強くないものの、全体としてすさまじい運動エネルギーを生むということになります。シナジーとは相乗効果であり、aとbのポケモンがいるとa+bではなく、a+b+a*bになったりします(パオカバ、カバツツミなど!)。シナジーが6匹のポケモンで噛み合って生まれたらすごいパワーになるはずです

 

構築記事を相当な数読んで気になった点をメモすることで、最近になってようやくそれに気づけました。マイナーポケモンは環境に強い動きを通すために最大の力を発揮させるための唯一無二のピースであるからこそ、考え抜かれた上で採用されているということですね。初心者のころはそれが見えてなくてよく強者の真似をしてマイナーポケモンを使っては負けて弱いとポケモンのせいにしてしまっていましたが大変反省しました。弱いのは明らかに自分だったからです。環境の考察力や構築力が身につくと、多くのポケモンを活躍させる機会を作れるはずだと思いました。この構築力に関しては、まだまだ先輩トレーナーさんの方々に及ばずで今も鍛えるために修行中です。今後も皆様の構築記事で勉強させていただき、ゆっくり伸ばしていこうと思います!

 

次に、交流の広さについてです。安定して結果を出している方々は多くの方と積極的に交流している傾向にあることに気づきました。なぜ交流の有無が戦績に影響するのか。それはすなわち、交流の広さは情報収集力と相関があるに違いないと思い至りました。特に環境が激変するシーズンでは安定した勝率を維持するために日々の情報収集が不可欠です。動画配信などがある時代なので以前に比べれば情報取集が容易な時代ですが、それでも独力では限界があります。そこで、わたしはXやDiscordをはじめとするコミュニケーションツールに目を付け、積極的に交流することを心掛けました。XではリプライやDMを通して実に多くの方々と環境について議論し、Discordではシグマさんのメン限サーバーに入って情報収集を行いました。これらが今回環境を知ることに大きく貢献したと思います。引っ込み思案なわたしでも勇気を出して話しかけてみて本当に良かったと思います。(連絡くださる皆様いつもありがとうございます!とても恥ずかしがりやなので大変助かってます!笑)

 

最後はプレイヤーのマインドについてです。これは一見重要でなさそうに見えて、実は相当な差を生み出す要因になるのではないかと個人的に考えています。自分はこの精神力が大変弱く、実はこのS10まで3桁帯で戦うことに対して恐くて潜れませんでした(900位台に入ったら今日はもういいかなと対戦をやめていました)。そんな自分を変えてみようと思い、なんとかなれーッ!のちいかわの心意気で潜ることにしました。中盤~終盤にかけて3桁帯で戦えたことがその後大きく成長するきっかけとなりました。これにより、もう恐くないかもという精神力を養えたことに加えて、それ以上にこれまで対戦を夢見ていた憧れのFFの方々と当たるようになり、ランクマってこんなに面白いのか!!!!と世界が広がって見えました。FFのみなさんは強者の方ばかりなのでほとんど負けてましたが、必ず試合終了後は画面越しの相手に対戦ありがとうございました!と一礼していました。その後、「せなさん、もしかしてさっきあたりました?」とDMが来たこともあり、対戦の振り返りを通してあ~ここの行動が原因で負けたのか!と勉強させていただくとともに交流を深めるきっかけにもなりました。こういった連絡がとっても嬉しくて、よい思い出になっています。みなさん例外なく優しくしてくださり、強い方々とやり取りをしていくうちにもしかして自分も少しはマシになったのでは?!と勘違いし始めて脳が騙され、感覚が麻痺してきました。それが最終日に保存せずに乗り込む勇気につながったのかと思います。

 

最終週に2ROMをR1950近くまで上げたので自己ベストだしもういいかなという気持ちがありましたが、ここまで来て保存したら過去の自分と同じだと思い直し、意を決して10/1の朝7時から潜りました。ここで臆病なわたしがとった戦術は、最終日は絶対にポケモンホームをみないという取り組み方です。これにより、どこのタイミングが2000チャレンジか自分で分からないため、緊張しないだろうという単純な作戦でした笑。実際、かなりリラックスして楽しんで対戦していました。勝率もとてもよかったと思います。今後も○○チャレンジの時は緊張してしまうと思いますので最終日は引き続きこの作戦で行きたいと思います(笑)。

 

【Special thanks】

ポケモン対戦についていろいろと教えていただき、いつも優しく励ましの応援をくださる、るーさん

環境や構築についてとても議論してくださった、ちゃっぴーさん

たくさんの環境考察をともにしてくださった、暴君さん

テラスタイプの変更などでいつもお世話になっている、けぬさん

 

また、XでリプライやDMでやり取りさせていただいたFFの皆様

みなさまのお力なくしてR2000には至れませんでした。

それではたくさんの感謝の愛を込めて、

ありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【S9 最終789位 最終レート1924 パオくんしか勝たん】

【S9 最終789位 最終レート1924 パオくんしか勝たん】


こんにちは、せないずみです!SVシングルで S9もなんとか最終3桁を取ることができたので構築記事を書きました(※長文注意です)!

記事の投稿もまだ2回目になので、おかしなところなどがあるかもしれませんが温かい目でみていただけましたら幸いです。主軸の構想は脳内にあったものの、最終日前に急遽再編成した構築なのでかなり甘いものとなっているかもしれません。そのため、構築自体はあまり参考にならないかもですが、環境の分析・対策などの思考過程を書きますのでその辺りをお楽しみいただけたらと思います!それではどうぞ✨

【最終順位】

最高/最終 1924

TN せないずみ

 

【使用構築】

一応レンタルあります〜!興味ありましたらお使いください(*´꒳`*)

 

【構築経緯】

まず、彼氏のパオくんを採用。頭の上に電球が乗っかって閃きの天才になる姿があまりにも可愛すぎたので電気テラスにした(ちゃんとした理由もあります!いや本当に!信じてください!おねがいします!!(必死))。その上で環境への対策を考えた

レギュDにおける強力なパーティはいわゆるBIG6 −ディンルー・カイリュー・サーフゴー・ハバタクカミ・パオジアン・水ウーラオスであり、この並びにある程度安定して勝てる構築が必要不可欠であると考えた。そこで、型とウェポンの多様性(不確実性の高さ)によって相手にテラスを切らせる能力が高く、上記のほぼ全てのポケモンに対して互角以上に渡り合えるパンチグローブ持ちの毒テラス水ウーラオスに着目した。水ポケモンや水テラスを誘いやすく電気パオと相性が良いのも高ポイントである。上記2匹を構築の軸とし、積み展開による全抜きを構築のコンセプトとした

レギュDでは水ウーラオスがあまりにも強いために、相手のラオスにも安定して勝てるポケモンが必要であると考え、オボン持ちの水テラスウルガモスを採用した。サフゴ、カミ、パオに強い点も高く評価した。ここまではシーズン序盤までの構想として脳内にあった。残りのポケモンは無難に強いディンルーカイリューサフゴの並びで適当に使っていた。序盤はこれで勝てていたが、終盤にかけての劇的な環境変動に惑わされて、全くといっていいほど勝てなくなってしまったのが悩みであった。15-25日の海外留学から帰国後、それまでできなかった分を取り戻すべくとにかく数をこなして潜るが、イダイトウ、ジバコ、ランドロス、セグレイブなどのそれまでそんなにいたっけ?というポケモンが激増し、思うように動かすことができず連敗。急遽30日に構築を組み直すことに。

 

ランクマ使用率の推移グラフやBIG6の型で高い確率はどれかを冷静にポケモンデータベースで眺めて、初手の妖テラス鉢巻ガブリアスが現環境にかなり刺さっていることに気づいた。初手ラオス、ジバコ、セグ、ランドロスどれにでも対応可能である点を評価して採用した

 

ここまでブエナツツミがやや重たく、後出しから打ち合えるポケモンが欲しかった。ツツミ対策に加え、終盤の環境でよく見られたメガネカミ、パオ、セグ、ジバコイルに強く、選出抑制力が高い点を評価してチョッキハッサムを採用

 

最後に、トリルパや襷エースのイダイトウに対する明確な解答としてオーロンゲを思いつき、満を辞しての採用となり構築が完成した

 

ポケモン個別紹介】

パオジアン@ラムの実、電気💡

特性:わざわいのつるぎ  性格:いじっぱり

技構成:つららおとし、テラバースト、氷の礫、剣の舞

実数値 155-189-109-x-85-179

 

努力値 A252、B68、S188(最速110族抜きあまりB)

彼氏兼破壊神。早い Sからの怯みの押し付け、圧倒的な火力、可愛い、優秀な先制技持ち、テラス強要力、可愛い、カッコいい、可愛い等と採用しない理由を見つける方が難しいくらいのポケモン。持ち物はラムの実を採用。初手のキノガッサ・ドラパのみならず、剣舞する機会を与え、ラッシャやドヒド、バレル入りのサイクルを全て壊滅させてきた。終盤急に増えたカバルドンにも強かったのがよかった。オーロンゲとの相性も良く、壁張りの剣舞後には環境にいたメガネハバカミを礫で安全に倒してくれた。不意打ち警戒でフェアリーテラス切ってくれることもあり、easy winに貢献した

S調整のラインはそもそも最速ドクガがいないので改善の余地あり。最速ガブか準速オオニューラ抜きくらいまでにしてBに回した方が強いかも

電気テラスについて。今期電気テラスで終盤潜ろうと思っていたのには理由があって、それが「でんじはの流行に対する解答」である。カイリューやサフゴなどあらゆる方向から電磁波が飛んでくる環境においてかなり強く出られると感じたからである。特に、役割対象であるカイリューには強く意識した。竜舞や鉢巻などの電磁波以外の一般的な型ならば後述のイカサマ持ちオーロンゲで処理できるし、電磁波カイリューならばテラスを強要させた挙句、一度は素で剣舞し、つららを外そうが2度目は電気テラスで空かすという動きが強かった。また電磁波が強い環境が続けば S10以降も見込みのある型だと思う

 

水ウーラオス@パンチグローブ、毒テラス

特性:ふかしの拳  性格:いじっぱり

技構成:水流連打、冷凍パンチ、ドレインパンチ、剣の舞

実数値 197-184-121-x-85-137

努力値 H172、A140、B4、D36、S156

調整意図:最速サフゴ抜き、B方面特化カイリューのノマテラ神速2回耐え、D方面:メガネおくびょうカミのシャドボorショック耐え、おくびょうツツミのフリドラ確定耐え、C4振りサンダーの放電確定耐え。なるべく火力をあげたいので余りA

 

レギュDが誇る最強ポケモン。自慢の耐久調整である程度のポケモンにわたりあえるようにしたが、オーロンゲの壁と組み合わせることで化け物と化した。壊れ技の水流連打、カイリューを吹き飛ばす冷凍パンチ、場持ちを維持するドレインパンチ、剣の舞で技は完結していた。少し早い Sが役立ってミラーの遅い耐久ラオスやサーフゴーを吹き飛ばして勝つのも爽快であった。テラスはどんな盤面でも捲れるよう毒テラスを採用。こわいくらい強い熊だった。多分同じクマ科クマ属のくまのプーさんも泣くレベル

 

ウルガモス@オボンの実、水テラス

特性:ほのおのからだ  性格:おくびょう

技構成:炎の舞、ギガドレインちょうのまい、あさひのひざし

実数値 191-x-111-156-126-138(一舞で最速パオツツミ抜き、余り耐久へ)

努力値 H244、B204、C4、D4、 S52

圧倒的積みエース。水テラオボンにすることで、安全かつ確実に水ウーラオスを処理することができた。対特殊に対してはハバタクカミを起点にするなど言わずもがな最強で、対物理に対してもわりと高い耐久と30%やけどがあって仕事できた。ステロが厳しいけど初手に出せば関係ないということに気づいて初めて厚底ブーツではなくオボンを採用したが、オボン、ギガドレイン、あさひと回復ソースが豊富でめちゃくちゃ強かった。鬼火読みで色んな交代をされたのもなんか刺さった。環境に鬼火持ちが多かったのかな?あと、水テラスすると頭からお水が出てキラキラ光る姿がきれいで可愛いのも高ポイント!

 

ガブリアス@こだわり鉢巻、フェアリーテラス

特性:さめはだ  性格:いじっぱり

技構成:じしん、げきりん、ねごと、テラバースト

実数値 183-200-116-x-105-154

努力値 AS252(B4)

最終日の救世主であり主人公。相手の初手ランドロスやウーラオス、オオニューラ、構築上呼びやすいディンルーなどに悩んでいたが、妖鉢巻型がこれらのポケモンに対応できることが気づきフェアリーテラバ入りで採用した。本構築においてハッサムウルガモスと組み合わせることで活躍できるという見込みがあった。というのも、選出画面でチラつかせることでカミやミミッキュなどのフェアリータイプの選出抑制に成功し、予想通り逆鱗が凄まじく通った。また、オーロンゲと組み合わせることで初手にサーフゴーやウーラオス、オオニューラを誘導し、難なく突破した。フェイタルクローで眠らされてもねごとで動ける主人公は寝ながら相手を倒すことくらい余裕らしい。わたしもこれくらい強いめんたるが欲しいものである

初手のウーラオス対面は妖テラバを押していた。相手目線、ステロドラテの耐久ガブ→オーロンゲ壁展開にも見えなくないことからか、テラスは一度も切られなかった。相手が意地でもようきでも襷でもスカーフでもパンチグローブでも勝てるし、カイリューに引いてきた時はそのまま降参されることもしばしばあった。この子がいなかったら最終日頑張れなかったと思う。ありがとう、パオジアンガブリアス

 

ハッサム@突撃チョッキ、テラス鋼

特性:テクニシャン  性格:いじっぱり

技構成:とんぼがえり、バレットパンチインファイト、どろぼう

実数値 177-200-120-x-101-85(おくびょうツツミのドロポン2回耐え)

努力値 HA252(D4)

最強のビジュアル系置物枠。選出抑制が主な仕事で、初手ガブできついパオやカミを避けることができ理想のパートナーだった。ツツミがいたら投げていたが、出した試合はかなり活躍した。火力と特殊耐久を兼ね備えたチョッキハッサムは大変使い勝手が良く、もっと増えても良いように感じた。ビジュ天才だと思う。ロックバンドでベース弾いてそう。ファンになっちゃう

 

オーロンゲ@ひかりのねんど、テラス霊

特性:いたずらごころ  性格:わんぱく

技構成:イカサマ、リフレクター、光の壁、でんじは

実数値 201-140-128-x-97-80(HP奇数、物理耐久特化、あまりD)

努力値H244、B252、D12

なんやこいつ。

 

【選出やオーロンゲについて】

基本選出は特になく、相手が対面構築かサイクルかで刺さりそうなポケモンを変えていく。

対面構築が相手のときは、初手ガブorパオ+オーロンゲ+ラオスorウルガモスの壁展開(相手のパーティにカイリューとドランがいない時にはガモスを積極的に選出)

対サイクル戦は、初手ガブ+ウーラオス+パオジアンorウルガモス(でんじはの刺さりが良いときにはロンゲを選出)

対受け構築のときは、初手パオ+ガブ+水ラオス(役割集中によって物理受けを突破する)

 

イダイトウ入りの構築を見かけたら必ずオーロンゲを投げていた。リフレクターとタイプ一致のイカサマがとても偉く、実際オーロンゲを搭載してからはイダイトウに負けた記憶がほとんどない。オーロンゲはイダイトウ対策として閃いて最後に入ってきた枠だが、先述の通り、剣舞パオジアン、剣舞水ウーラオス、蝶舞ウルガモスと相性が非常に良く、構築のラストピースとして完璧だった。竜舞カイリューの神速を霊テラスで透かしてイカサマして勝った試合も多く、本構築の影のMVPであった。

立ち回りとして強いと個人的に思ったのは、初手ガブに対してパオが来てしまったときなど気まずい状況となった時にクッションとしてオーロンゲに引ける点である。これにより変な択を避け、安定的な立ち回りが可能となった。また、初手にパオやラオスを置いてから引くという動きも相手のテラスを切らせることに繋がり、オーロンゲバックでテラスを切らせた試合はほとんど勝つことができた。これはまだ考察の段階で議論の余地があるところだが、サイクル戦においては初手にテラスを強要させる力というものが非常に重要になるのではないかと考えている。その理由としては、タイプ相性を変えることのできるテラスという仕様は不利対面を有利に変えるものであり、その権利を失ってサイクル戦をするのと、その権利を隠し持って常に相手に択を与え続けて行動するのでは後者に圧倒的に有利だからである。

 

きつい相手

初手零度連打パオジアン。そんな子に教育した覚えはありません。

キョジオーン。幸い最終日は当たらなかったが、当たった場合にはウーラオスでテラス切らせてからパオで処理するなどのルートを取る必要があり、こちらの行動択が安定しないために相当苦しい試合運びになることが予想される。ここは明らかな改善点かも。増えてきたら隠密剣舞ガブで対応可能だが、構築のパワーが落ちてしまうのが難点。キョジオーンほんと強い泣

メガネ持ちテツノツツミ。実は後投げでチョッキハッサムが受からないのでかなり厳しい。クイタンによる対面操作も強力で、体力管理がかなりシビアな戦いを強いられてしまう。個体数こそ少なかったものの、ウルガモスで無理やり突破するしかないので少し課題かも

 

【感想】

今月も学業で忙しかったですが、なんとか最終3桁に滑り込むことができてとても嬉しかったです。初の3桁チャレンジに差し掛かったのが9/1の朝8時半頃と限界ギリギリの挑戦でした。絶対に諦めない意思があればポケモンの神様が微笑んでくれるのかもしれません。どんなに時間が無くてもしっかり考えれば勝てるといった成功体験をつくる機会にもなり、今後取り組む上でも良い経験になりました。本構築は全てのポケモンがMVPといっても過言ではないくらいみんな活躍してくれて、選出抑制and誘導による初手鉢巻ガブを倒す閃きも功を奏し、最終日はかなり勝ち進めて逆転できました。それまでは精神的に諦めかけていたので皆さんからの応援なくしては成し得なかったと確信しています。皆様本当にありがとうございました(✿ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾

 

【Special thanks】

構築や立ち回りなどについて貴重なアドバイスをくださった、るーさん

 

環境考察や構築などについて議論してくださった、暴君さん

(暴君さんも雨パで初の最終3桁となる結果を残されていました!良かったら暴君さんの構築記事もご覧になってください🙌 面白いポケモンが目白押しです!下記が構築記事リンクになります。

https://t.co/2MxbtVzyKz

※掲載本人許可済み)

パオジアンを電気テラスに変えてくださった、けぬさん、

そしていつもTwitterで応援や励ましの言葉を頂いているフォロワーの皆様、

ありがとうございました!!!!!!9月もマイペースにがんばります!!



SVシングルs7構築記事【最終590位/レート1877】可愛い猫ちゃんから不意のローキック

【S7 最終590位 最終レート1877 可愛い猫ちゃんから不意のローキック】

こんにちは、せないずみです!SVシングルで初めて最終3桁を取ることができたので構築記事を書いてみました!構築記事の投稿も初めてになりますので色々変なところなどがあるかもしれませんが温かい目でみていただけましたら幸いです。ランクマ始めて以来ずっと4桁〜5桁を彷徨っていたわたしがどうやって最終3桁にこぎつけたのかについて、記事の最後にコラムとして取り組んできたことを少し書いてみましたのでご興味のある方は一読いただけましたら嬉しく思います

【使用構築】

【最終順位】

サブロム TNせないずみ

メインロム TNキョウカ

最高/最終レートともに1877で、上記の構築を使って2ROMで最終3桁でした✨

 

【構築経緯】

当初の予定では、いつも通りわたしの彼氏であるパオジアンを軸に構築を組むことを考えていた。だが、バトル画面に出すや否やその佇まいに胸を打たれ、技選択の待機画面で時々吠えたりしてカッコ良すぎて心臓の動悸が激しくなってしまい、今回ばかりはボックスにstayしてもらうことにした。ごめんねパオ君…。大好きだよ。。。

 

まず、この環境がつらら落としや悪の波動など、素早くかつパワーのあるポケモンの上からの確率の押し付けが強すぎると感じていた。その中でもパオジアンのつらら落としはレギュCを通して脅威そのものであり、最終日付近にはパオディンラッシャカイリュー系統の並びが激増した。特に初手の襷パオ始動が非常に多かったため、ローキックと毒ビシを搭載したマスカーニャに着目し(詳細は後述)、詰ませ性能の高い呪いみがわりラッシャと合わせて軸とした

 マスカーニャとラッシャを使う上で高速特殊アタッカーの対策が必要となるので使い慣れていたHDカバルドンと、ある程度撃ち合いに強く、スイープ性能もあるスカーフイーユイを使うことにした

本構築は対パオ軸に厚い構築であるが、パオがいない構築相手(イルカ軸やチオン軸など)にはアンコール持ちの飛行テラスカイリューが強く出れることに着目し、AS極振りの意地カイリューを採用した。カイリューを選出時にちらつかせることで相手のパオを誘い出す狙いがある

ここまでで、相手のバレルやガッサ、ツツミ、キョジが重たいと思ったのでそれらに強く、カイリューとの並びとしても組み込みやすい隠密サフゴを補完枠として入れて構築が完成した

 

ポケモン個別紹介】

マスカーニャ@襷、霊

特性:へんげんじさい  性格:ようき

技構成:ローキック、じゃれつく、ふいうち、どくびし

実数値 152-164-90-x-90-192

努力値 AS252(H4)

最終日3回に2回くらいは体感当たったパオディンラッシャカイリュー系統を総なめに崩し、4桁の果てから3桁帯へと連勝で導いてくれた救世主。採用率圏外のローキックを採用しており、死角からのローキックによる強引な S操作と不意打ちの組み合わせが本当に強かった。相手のディンラッシャを崩すどくびしまでは確定で、残りの技枠はじゃれつくとトリックフラワーとで迷ったが、ディンルー、カイリュー、セグレイブ、テツノカイナに負荷をかけるためにじゃれつくを採用。

対パオ軸との戦いについてだが、こちらのカバ、イーユイ、カイリュー、サフゴが見えているため相手からすると初手襷パオが安定しやすいので誘導通り初手に出てくる。環境にいたパオはようきも意地もいて、ようきの場合には上を取られてしまうが、裏にラッシャを見せているためにスカーフ警戒でほとんど礫を押された。(2回上からつららを撃たれたこともあったが2回とも動いてローキックを入れた。自覚ありすぎて驚いた。) Sを下げた後は不意打ちを押して多くの相手のパオを沈めていった。その後にまた負荷をかけて数的有利をとったり、毒ビシを撒いたりとやりたい放題できたのが強かった。また、パオ軸以外では初手にイーユイを出されることもしばしばあったが、想定外のローキックで沈めていった。霊テラスにすることで対カイリューへの性能も高くした。それが生きてHP1からでもこだわりしんそくカイリューに勝った試合もあった。圧倒的MVP

ヘイラッシャ@たべのこし、草

特性:天然  性格:わんぱく

技構成:ウェーブタックル、みがわり、じわれ、のろい

実数値 257-120-182-x-85-57

努力値 H252、B244、S12

耐久お化け。どくびしマスカーニャとのシナジーが高く、詰ませる性能が非常に高い。第4週以降、バトルデータベースを見てみがわりが採用率トップ10圏外で身代わり持ちラッシャがほぼ存在しないことに気づいて育成した個体。みがわり呪いはあまり警戒されず、カイリューミミッキュ、みがわり未所持のキョジオーン、草テラスの利用によってガッサまでも崩して何度も勝ちを生み出してくれた。みがわりを上手く張って最後イーユイをウェブタで吹き飛ばした時は嬉しくてダイエット中なのにチョコ食べた。猛省。

正直守るが欲しかったが、ラッシャミラーや受けルのことを考えるとじわれを抜くことはできなかった。じわれは極力押さないようにしていて、弱い自分に勝つために技の位置をあえてみがわりの次にしている

 

イーユイ@スカーフ、炎

特性:わざわいのたま  性格:ひかえめ

技構成:あくのはどうかえんほうしゃ、ねごと、オーバーヒート

実数値 159-x-101-189-141-138

努力値 H228、B4、C132、D4、S140(努力値調整の表記に一部誤りがあるとのご指摘をいただきましたので修正いたしました。ご連絡いただいた方々ありがとうございました。7/3追記)

実況者のいろはさんの動画で紹介されていた個体を使わせていただきました。大事なところだけこちらに書いておきますので、細かい調整はいろはさんの動画を見ていただければと思います。特化ガッサのマッパ15/16耐え、特化カイリューのテラス神速14/16耐え。 Sは最速パオツツミ抜き

 

マスカーニャやラッシャで疲弊させた後のスイーパーとして活躍した。相手のハバタクカミにどうしても勝ちたかったので炎テラスを採用しており、実際かなりの数勝てたので正解だった。ねごとが生きた試合は一回しかなかったので噴煙など他の技でも良いかも

 

カバルドン@オボン、水

特性:すなおこし  性格:わんぱく

技構成:じしん、あくび、ステルスロックなまける

実数値 215-132-151-x-124-68

努力値 HD252、S4

安心と信頼のカバルドン。Dに振りきると、オボン込みでようきC176ツツミのフリドラ99%耐え、ドロポン確定耐え、特化カミのムンフォを確3耐えする。眼鏡持ち以外には基本勝てるため、ハバカミを見たら選出していた。ブーエナがの発動が目印でそれが見えれば安全に出すことができるため、後ろから出して処理してもらった。特殊および物理へのクッションと使いたかったのでオボンにしたが、これが慣れていてとても使いやすかった。また、食べ残し持ちのなまけるカバルドンが一定数流行していたため、相手目線オボンもってると吹き飛ばし持ちと勘繰られることが多かった。なまけるは無警戒だったのであくびと合わせて安定的に動くことができた。テラスは耐久面に優れている水を採用したが、ほとんどカバにテラスは切らなかった

 

砂で相手の襷やマルスケを潰せる点や、あくびや高速回復技を持つ点でやはりディンルーとは全く違うポケモンだと感じた。ディンルーも好きだけどカバは弱点が少ないのと命中不安技がないのが偉すぎた。あと、試合中にカバさんなまけてるの可愛くてしんどい。無理。

 

カイリュー@するどいくちばし、飛行

特性:マルチスケイル  性格:意地っぱり

技構成:しんそく、じしん、テラバ、アンコール

実数値 167-204-115-x-120-132

努力値 AS252、H4

破壊神。パオやラッシャがいない相手パーティに対しては滅法強かったポケモン。頭にカラフルな風船を掲げてlovelyかつcuteな素振りを見せながらも、受け出しが効かない火力を見せつけて暴れ回った。もはやサイコパスである。終盤はパオだらけだったのであまり選出しなかったが、出した試合はかなり活躍した。最終日の3桁チャレで受けループと当たり、アンコールで受けルのクレベースを崩して勝ちに導いたのもこのポケモン。レギュDでの活躍にも期待している

 

サーフゴー@隠密マント、飛行

特性:おうごんのからだ  性格:ずぶとい

技構成:ゴールドラッシュ、シャドーボールじこさいせい、わるだくみ

実数値 191-x-154-153-111-115

努力値 H228、B196、S84

史上最強の置物ポケモン。選出画面ですでに仕事をしているため出さなくてもよい。ただし、重ためのテツノツツミや、キョジガッサバレルが見えた時には出していた。カイリューへの打点としてゴールドラッシュ、ラッシャなどに強いウェポンとしてシャドーボールを採用。対受けルの瞑想ラッキーに何もできない技構成なのでゴルラの枠はサイコショックや気合い玉でも良いかもと今更ながら思った。耐久面について、対物理はようきミミッキュの珠シャドクロ+かげうちを確定耐え、特化パオのかみくだくを確定耐え(78.6~92.2%)。対特殊はようきC176のツツミのフリドラ+水テラドロポンを超高乱数以外耐え。テラスには地面を透かして1ターン行動権を得る飛行テラスを採用。ラストでディンルー対面を作り出し、風船に乗ってシュールに浮いて勝った試合もあった。

隠密はメガネやスカーフなどに比べると少し構築のパワーが落ちるので、うまく隠密を持たせないように組むことも必要なのだろうと感じた。これは今後の課題である。

 

【選出】

基本選出は、マスカーニャ+ラッシャ+イーユイorカバルドン(刺さりそうな方のどちらか)。対パオ軸系統には脳死ですべてこの選出だったがほぼ負けなかった。ローキックでパオを沈め→ラッシャで疲弊させて勝ち筋を見つけてイーユイでスイープする or タイミング見計らって毒ビシ入れてカバとラッシャで詰める

対チオン軸やイルカ軸:カイリュー+ラッシャ+イーユイを選出。初手の毒ビシ持ちやイルカに大きな負荷をかけにいくために飛行テラカイリューから投げていた。

 

きつい相手

毒ビシ持ち全般。

特にマスカーニャでなんとかならないドクガが厳しい。毒ビシ持ちのドクガと予想された時には初手に必ずカイリューを置いた。

テツノツツミがパーティ全体でかなり重たい。カバで無理やりあくび入れてから相手のエナブ潰してスカーフイーユイで刈るなど、カバの体力管理がかなりシビアな戦いを強いられる。ここは改善点かと思われる。今思えばカバの水テラスはほとんど切らなかったからツツミ対策で鋼で良かったのかも。

 

【感想】

初心者から抜け出すべく真剣にランクマに取り組んできたので、自己ベストを更新できてとても嬉しかったです。最終日付近体調を崩して諦めかけてましたが、Twitterでフォロワーさんに励まされ、十分な睡眠をとって7/1の深夜1時から潜り始めました(その時2ロムとも4桁でした)。皆さんからの応援なくしては成し得なかったと確信しています。応援くださった皆様本当にありがとうございました(✿ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾ペコリ

 

【コラム:最終3桁を目指すためにやったこと】

最後に、テラス環境が苦手でずーーーーーーっと4桁〜5桁を行き来していたわたしが初心者を抜け出すべくどうやってランクマに向き合ってきたかについて備忘録も兼ねて書いておきたいと思います。同じ悩みを持つ方やこれからランクマを始めたいと思ってる方にとって本記事が参考になりましたら幸いです。

まず、簡単な自己紹介です。ウルトラサンムーンのときに対戦にかじり始めて、剣盾の途中で(S15ぐらいの時?)に受験のため引退し、その後しばらくしてSVシーズン4から復帰しました。わたしは多い時は月に300戦近く対戦するほど対戦に魅了されており、可愛いポケモンで勝ちたいという人でした(今もそこは変わってません!笑)

やってるうちに何か掴めるでしょ!という淡い幻想を胸に、ひたすらにあれこれパーティをいじくり回して気付けば最終日を迎えて自信のある構築を持たずに挑んで、思うように勝てないという日々を送っていました(今思えば勝てない理由が明白でした。。)

対戦自体はウルトラサンムーンの時からやってたので、長い間やってる割には上達せず、何度も落ち込んでは引退を考えました。ところが、前向きになるきっかけが突然ある日やってきました。タイプ相性についてよく考えてみると、SVではテラスという仕様が追加され、そもそものタイプ相性の有利不利が変わったり、予想外の強襲として弱点をつけるテラバーストが導入されたりと、システムは似ているものの結構別のゲームになっているということに気づきました(もしかしたらしっかり分析すると、スポーツでいうところの短距離走長距離走くらい違いがあるのかもしれません)。それがきっかけで、じゃあできなくても練習不足なんだから仕方ないんだ!と開き直ることができました。長くポケモンをプレイしているのに上達しない…というわたしと同じ悩みをもたれている方の励みになりましたら幸いです

さて、前置きが長くなりましたが、わたしがやっていたよくなかった点とやって伸びた点を簡潔に列挙していきます

 

良くなかった点

ダメージ計算をしない(ダメ感でなんとかなると思い込んでいた)

構築に対する軽視(そもそも構築に対してどれほどそれが重要なのかも全く理解していなかった)

負けた理由を明らかにしない(毎回脳内だけで次はこうすればいいでしょ!と楽観的に考えて終わっていた)

・パーティのポケモンを負ける度にころころ変える(あのポケモン重たいからこれ入れておけばいいでしょ!という気持ちでテキトーに組み替えて対策した気になっていた)

 

たくさんの方と会話をして、上記の自分の状態に気づいたのがS6の終わりでした。そこから反省して S7では下記のことに取り組み、自身の実力が伸びていくのを実感しました

 

やって伸びた点(コト)

とにかく計算(好きなポケモンを活躍させたいからこそ徹底的な計算が必要となる!2回で確定取れるかどうか、一発は耐えるかどうかの緻密な調整は安定して勝つに当たり、非常に重要でした)

構築を重んじる(わたしの兄がカードゲームと同じくらい大事なのかな?とふと発したのがきっかけでそれだ!!!!と思いました。ポケモンもカードゲームのように繊細で、一枚変えただけで勝率が見違えるように違うのではないかとその類似性に気付き、テラスタイプや技一つ一つを吟味するようになりました。これによってパーティ内のポケモン頻繁に変えることもなくなりました)

上位の方の構築記事を読む(これまで多くの人がぶっぱではない努力値調整をしていてなんでだろうと思ってたのですが、計算の重要性を理解してから驚きと発見でいっぱいになりました。心を打たれた箇所はしっかりメモをとって読むと良いかと思います)

負け試合の分析を徹底する(勝ち試合の分析は運による上振れや相手の技選択が関わるのであまり意味がありませんが、負け試合の分析は成長への最短ルートと確信しています。なぜなら運負けを除くのであれば「負けには必ず理由がある」からです。)

とにかくメモを取る(負けた時の状況や行動について分析をメモしておくと次に活かせます。例:「カバのじしんを交代で出てきたカイリューに透かされてアンコールされて負けに繋がってしまった。対策→まずはあくびから打つ」など。こうした立ち回りのメモは構築時に役に立つし、計算結果のメモは対戦中に振り返られるようにしておくとかなり有利になる)

・メンタル管理(負け試合を振り返ってプレイングに悪いところが見当たらず、運が悪かっただけならば決して構築は悪くありません。3割に当たって負けたならば平均的に繰り返していけば7割は勝てることですし、運負けはあまり気にしないことにしていました)

・たくさんの人と会話をする(強いととの会話、実力が同じくらいの人との会話、初心者との会話、どれをとっても学ぶことが多くあるかと思います。教えられる側はもちろんのこと、教えることで得られる発想やアイデアも多くあるはずです。わたしで良ければたくさん会話していただけると嬉しいです!本ブログにもTwitterのリンクを載せておりますのでぜひお気軽にご連絡ください!)

 

恐るべきことに、対戦を長年やってきたものの、上記の良くなかった点を全て軽視しており、一方でやって伸びた点のことを全く実践しようとしてきませんでした。それは理由ありきですので伸び悩むかと思います( ;  ; )。これまで全くそれに気づけませんでしたが、気づいたきっかけはTwitterで仲良くしてくださっているフォロワーさんとの会話にありました。最後にここまで成長に導いてくださった皆様に【Special thanks】にて感謝を述べて終わりたいと思います。異常に長い記事で、もはや怪文書ですが、ここまで読んでくださった方々に感謝申し上げます。

 

【Special thanks】

何度も環境考察や構築などについて議論してくださった、暴君さん、はるみんさん、

ヘイラッシャの調整や立ち回りについてアドバイスをいただいた、るーさん、ケチャワチャさん、

最終日直前にもかかわらずカバを水テラスに変えてくださった、けぬさん、

そしていつもTwitterで応援や励ましの言葉を頂いているフォロワーの皆様、

本当にありがとうございました!!!!!!